大腸カメラとは
大腸がんのほとんどが、大腸ポリープが進行して発症しています。大腸ポリープは、病状の進行がゆっくりなため、早期発見によって根治が可能な疾患です。日本における大腸がんの患者数は増加傾向にあり、がんによる死亡原因でも上位を占めています。大腸ポリープや大腸がんの早期発見は大腸カメラ検査でしか不可能なため、定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめしています。当院では、経験豊富な内視鏡専門医・指導医が、最新の内視鏡システムを用いて丁寧で精密な検査を行っています。また、鎮静剤を使ってリラックスした状態で検査を受けることが可能です。
当院の検査実績
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
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胃カメラ | 3,189件 | 3,305件 | 3,186件 | 3,102件 | 3,297件 | 3,587件 |
大腸カメラ | 1,717件 | 2,033件 | 2,175件 | 2,519件 | 2,810件 | 3,473件 |
大腸カメラ検査が選ばれる理由
1.消化器内視鏡学会専門医・指導医による検査
当院では、消化器内視鏡学会の専門医・指導医による検査・診断を行っています。さらに、分かりやすく丁寧な説明を心がけて、患者さんのかかりつけ医としてトータルサポートしています。豊富な検査・治療経験を生かし、精密で正確な検査をスピーディに実施しています。患者さんのご質問にも丁寧にお答えしますので、些細なことでもお気軽にご質問ください。地域における信頼される身近な医院として、大きな病院と同じように質の高い検査を受けて頂けます。
2.鎮静剤を使った苦痛のない静注内視鏡検査
鎮静剤を使って内視鏡検査を受けて頂けるので、検査における苦痛がほとんどありません。内視鏡検査が苦手な方や、以前受けた検査が苦しかったという方でも楽に受けて頂けます。鎮静剤は、患者さんの年齢や体格・服用している薬・既往症などによって調整しています。事前に詳細をお伝えください。また、検査終了後は原則として車などの運転はできませんので、ご家族などに送迎をお願いしています。もしくは送迎サービスをご利用ください。
新型コロナウィルス感染症対策のため、現在一時休止とさせていただいております。
3.検査後はリカバリールームにてお休みいただきます
内視鏡検査終了後は、鎮静剤を使った場合はリカバリールームに移動し、鎮静剤が覚めるまで、お休みいただきます。検査後はゆっくりとお休みください。
4.細くて柔らかいスコープをご用意
当院では、通常のスコープとは別に、細くて柔らかいスコープを用意しています。大腸カメラ検査は痛くはありませんが、痛みに敏感な方やお腹の手術などで腸が癒着してしまっている方などは、痛みを感じやすいとされています。当院の細くて柔らかいスコープは、そのような方に対応が楽に受けられるように配慮しています。以前受けた大腸カメラ検査でつらい思いをして検査を受けたくないと思っている方は、ぜひご相談ください。
5.特殊光による詳細な内視鏡診断(NBI)
オリンパス社が開発した狭帯域光をNBIと言います。通常光とは異なる狭帯域光によって、微細な病変を早期に発見することが可能になります。狭帯域光を手元で簡単に操作できるので、患者さんにほとんど負担がかかりません。全国でも導入が少ないオリンパス社最新の内視鏡システムでの、最新の内視鏡検査によって早期の病変発見が可能になります。
6.苦痛の少ない挿入法
当院では、無送気軸保持短縮法を取り入れ、なるべく空気を入れずに腸を圧迫せず内視鏡スコープだけを挿入します。大腸は、押されたり伸ばされたりすることで痛みが生じます。通常の内視鏡検査では、腸を複数箇所押し込んでしまうポイントがありますが、なるべく腸壁を押さないように挿入できるように、細い内視鏡スコープと医師の高い技術によって行っています。
7.大腸ポリープ切除
当院では、大腸ポリープの切除治療を行っています。大腸がんのほとんどは、大腸ポリープが原因です。内視鏡検査中に大腸ポリープを発見した場合は、その場で大腸ポリープを切除し、大腸がんの発症を予防します。最新の内視鏡機器によって微細な病変をしっかりと観察し、的確に判断していきます。
8.土日の検査が可能
当院では、土曜日・日曜日でも大腸カメラ検査・胃カメラ検査を行っています。両検査を同時に行うことも可能です。平日は、お仕事などで時間が取れない方などにおすすめです。どうぞお気軽にご相談ください。
9.院内での前処置が可能
大腸カメラ検査の前には、前処置として下剤を服用して腸をきれいにしておきます。下剤は、1~1.5Lほどの下剤を2時間かけて飲んでいきますが、下剤によって病院までの移動が不安な方は、早めに来院して院内で服用することが可能です。お腹が痛くなったり、何度も便意が続くことで移動がままならないなどを防ぐことができます。また、当院では、プライバシーに配慮し、トイレ付き個室をご用意しています。人目を気にせずにリラックスして前処置を行うことができます。
10.お腹の張りを抑える炭酸ガス送気(CO2)
検査時は、空気を送って腸管を膨らませます。空気は腸吸収が遅いため、お腹の張り感が検査後も長時間残って不快感が生じます。当院では、吸収の遅い空気の代わりに最新の炭酸ガスを使っています。空気の200倍も早い吸収率で消失するので、検査後のお腹の張り感や不快感がほとんどありません。
11.送迎サービスもご用意
新型コロナウィルス感染症対策のため、現在一時休止とさせていただいております。
鎮静剤を使用した場合、終日自動車等の運転は出来ません。そのため鎮静剤を希望で、家族の付添・送迎が頼めないという方のために、自宅や駅までの送迎サービスを、スタッフを増やし充実させました。もちろん無料です。 ※対象エリア:送迎車で10km圏内・要相談
検査の流れ
1前日
夜21時までに夕食を済ませ、消化の良い食事を軽めに摂ってください。または、検査食を摂り、それ以降は検査が終了するまで絶食してください。水か薄いお茶など、糖分のない透明な飲み物で水分補給を行ってください。就寝する前に下剤を服用します。糖尿病や抗血栓薬などは休薬の必要な場合があるので、必ず事前に医師にご相談ください。
2当日朝
検査の6時間前に下剤を服用します。大量の水に下剤を溶かし、少しずつ飲むことで大腸をきれいにしていきます。下剤によるその後の移動が心配な方は、当日早めに来院いただき、病院内で下剤を服用することができます。胃腸薬・痔の軟膏・坐薬の使用は控えてください。最低限の水による水分補給はできますが、基本的に検査終了するまで禁止です。
3来院
下剤を服用してから、予約時間30分前にご来院ください。不安な方は、早めに来院してから下剤服用を行うことも可能です。問診のあと、検査着に着替えて静脈への鎮静剤投与など検査準備を行います。
4検査
検査室に移動します。鎮静剤を投与しますので、ウトウトとリラックス状態で検査を受けることが可能です。検査中に大腸ポリープなどの病変が発見された場合は、その場で切除します。病変切除や組織採取の有無によって異なりますが、検査にかかる所要時間はおよそ30分ほどです。検査終了後はリカバリールームに移動し、鎮静剤が抜けるまでリラックスして安静にお過ごしください。当院では、病変切除の手術が可能です。切除による痛みはありません。
5検査後
鎮静剤から覚醒し、ゆっくりと休んで頂いたあとに検査画像を用いて医師による説明を行います。分かりやすく丁寧に説明し、ポリープ切除を行った場合はその後の注意点などをお伝えします。組織の一部を採取し、病理検査を行った場合は検査の結果が2週間後にわかるため、その後の来院時にて結果をお伝えします。
6ポリープ切除後の注意と制限
切除した当日の夕食は、消化の良い食事を摂り、腸に負担をかけないように注意してください。飲酒・喫煙・入浴は禁止です。入浴は、シャワー程度でしたら大丈夫です。また術後1週間程度は腹圧がかかる動作や激しい運動を控えて出血を防ぎます。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ(観察のみ) | 約2,000円 | 約6,000円 |
大腸カメラ+生検+病理組織検査 | 約3,000~5,000円 | 約9,000~15,000円 |
腸カメラ+ポリープ切除+病理組織検査 | 約7,000-10,000円 | 約20,000~30,000円 |
※組織検査やポリープ切除は、部位の数により費用が変わります。