胃カメラ

胃カメラとは

胃カメラ検査では、スコープの先端にある光源と小さいカメラで、食道・胃・十二指腸などの消化管粘膜を直接観察できます。また、検査の際中にポリープなどの病変が見つかった場合は、その組織の一部を採取して病理検査を行います。胃カメラ検査は、確定診断が可能です。当院では、経口検査と経鼻検査どちらでもご希望に応じて選択できます。また、苦痛なく楽に受けられるよう、鎮静剤を積極的に使用して検査を行っています。胃カメラ検査が苦手な方や不安がある方でも安心して受けていただけます。

経口内視鏡

スコープを口から挿入する検査です。経口の場合、舌の根元に直接スコープが当たるため、オェっと反応してしまうため、鎮静剤を使うことをおすすめしています。花粉症や慢性鼻炎などで、鼻腔が腫れていたり、鼻出血したりする場合に経口内視鏡が向いています。

経鼻内視鏡

スコープを鼻から挿入する検査です。経口のようにオェっとする場所にスコープが当たらないので、鎮静剤を使わずに検査ができます。極細のスコープを使用し、軽い局所麻酔だけで不快感がなく検査を受けられます。医師と話しをしながら検査を受けることが可能です。

当院の検査実績

  2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
胃カメラ 3,189件 3,305件 3,186件 3,102件 3,297件 3,587件
大腸カメラ 1,717件 2,033件 2,175件 2,519件 2,810件 3,473件

胃カメラ検査が選ばれる理由

1.消化器内視鏡学会専門医・指導医による検査

当院では、全例の検査・診断・説明まで、豊富な経験と実績のある消化器内視鏡学会の専門医・指導医が対応しています。これまでの経験を生かし、専門性が高く正確な検査を実施しています。検査結果のご説明も、分かりやすく丁寧に行っています。患者さんのかかりつけ医として、ご質問にも具体的にお応えするよう心がけています。些細なことでも構いません、不安な点はご質問ください。

2.鎮静剤を使用した苦痛のない静注内視鏡検査

当院では、ウトウトと鎮静している状態で受けられる 検査を行っています。少量の鎮静剤を用いることで、気付いたら検査が終わっているという状態になります。鎮静剤によってリラックスした状態になり、胃カメラが喉を通るときの苦痛も軽減され、検査もスムーズにスピーディに行うことができます。検査中は、全身モニターを装着して、常に呼吸や循環動態に注意を払いながら安全に十分配慮しています。また、鎮静剤を使用する場合は、車などの運転ができませんので、検査終了後はご家族などに送迎をお願いしています。

3.検査後はリカバリールームにてお休みいただきます

鎮静剤を使用した場合、検査終了後はリカバリールームに移動していただき、安静に過ごしていただきます。鎮静剤から覚醒されるまで、ゆっくりとお過ごしください。

 

4.最新の内視鏡システム完備

当院では、最新の内視鏡システム(オリンパス社最上位モデルX-1)を導入し、炎症や腫瘍の病変をしっかりと観察し、早期発見に役立てています。大学病院で使用している機器と同等の内視鏡器機で、色調や表面構造・形状を観察し、およそ70~80倍の拡大で微小な血管や粘膜構造などを確認します。必要に応じて、組織の一部を採取して確定診断することも可能です。

5.特殊光(NBI)による詳細な内視鏡診断

NBIは、オリンパス社が開発した技術で狭帯域光という通常光とは異なる光で、微細な病変まで発見しやすい内視鏡システムです。粘膜表面の毛細血管をはっきりと確認できることから、微細ながんを早期に発見できるようになります。加えて、拡大機能と組み合わせることで、さらに素早く発見することが可能です。手元で操作が簡単なため、患者さんの苦痛や不快感はありません。

6.検査精度を高めるハイビジョンモニター

当院では、検査画像を高解像度で表示して、高精度の診断が可能なハイビジョンモニターを導入しています。狭帯域光のNBIと組み合わせることで、微小な病変やがんの発見が可能になります。さらに、天吊りアームを導入し、観察しやすくモニターを調整することが容易になります。医師の視野移動を抑えられることで、患者さんの負担を軽減できます。

7.徹底した感染予防

細菌やウイルス感染が起きないよう、内視鏡検査における感染予防を徹底して行っています。日本消化器内視鏡学会が定めた厳しいガイドラインに則って、検査ごとに器具を丁寧に洗浄・消毒・殺菌しています。

8.土日の検査も可能

当院では、土曜日・日曜日の胃カメラ検査、さらに大腸カメラ検査との同日検査を実施しています。微細な病変やがんなども、早期発見ができればお仕事や生活に支障なく治すことが可能です。忙しい方ほど、内視鏡検査が有効です。平日忙しくてなかなか時間を取れない方でも土日に来院ください。

9.送迎サービスもご用意

新型コロナウィルス感染症対策のため、現在一時休止とさせていただいております。

鎮静剤を使用した場合、終日自動車等の運転は出来ません。そのため鎮静剤を希望で、家族の付添・送迎が頼めないという方のために、自宅や駅までの送迎サービスを、スタッフを増やし充実させました。もちろん無料です。 ※対象エリア:送迎車で10km圏内・要相談

検査の流れ

1前日

夕食は21時までに済ませ、その後検査終了後まで食事はできません。水やお茶の水分摂取は可能です。服用中のお薬がある場合は服用し、医師から事前に指示がある場合は休薬します。

2経鼻内視鏡

朝食は摂らずに来院してください。水分補給は水もしくは薄いお茶で行ってください。服用中のお薬は、医師に服薬・休薬の指示を受けてください。とくに、糖尿病薬や抗血栓薬を服用の場合は、必ず医師に相談してください。

3来院後

予約時間の30分前には来院してください。検査前の確認や準備を行います。受付後に問診を行います。その後、胃の泡を消すお薬を服用していただきます。

4胃カメラ検査

経口検査

キシロカイン薬を喉に3分間溜めます。その後のみ込んだあとにマウスピースを噛みます。

経鼻検査

薬剤を用いて鼻腔を拡張し、鼻に局所麻酔をスプレーします。

静注検査

鎮静剤を静脈から投与し、検査を行います。検査後はリカバリールームに移動し、そのまま安静に過ごしていただきます。検査の所要時間はおよそ5分ほどです。

5ご説明

検査後は、画像を見ながら医師による説明を受けていただきます。鎮静剤を用いた場合は、まだ抜け切れていない場合もあるためレポートにした結果をお渡ししています。検査中に組織を採取した場合は、病理検査の結果がわかるまでに2週間ほどかかるため、その後の来院時にご説明しています。

検査費用

  1割負担 3割負担
胃カメラ検査(観察のみ) 約2,000円 約6,000円
胃カメラ+生検+病理組織検査 約3,000~4,000円 約9,000~12,000円
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