消化器がん治療

消化器がん治療

消化器がん治療について

消化器がん治療悪性腫瘍の中でも、消化器がんは死因の上位を占めております。一方で胃がん・大腸がんは早期発見することができれば、決して怖くない病気とも言えます。当院は消化器専門病院である事から、早期発見することを第一の目標に、定期的な内視鏡検査をおすすめ致します。また、がんにかかると本人のみではなく、御家族も含めた包括的な治療及び話し合いの場が必要になります。医療者との距離が近い当院では、「がん」のみを見ないで、患者様とその御家族を含めた「人・家族」を診ることに重きを置き、治療を施行致します。

当院の手術実績

  • 昭和62年の開院以来、約8000例以上の手術を施行しております。
  • 外科学会指導医2名、消化器外科学会指導医1名、内視鏡外科学会技術認定医1名が在籍しており、丁寧で安全な手術を施行致します。
  • 開腹手術から腹腔鏡手術まで、あらゆる消化器疾患に対応致します。

当院の特色

1昭和62年の開院以来8000例を超える手術実績
年間600例ほどの全身・局所麻酔による手術を施行しております。
2技術認定医による腹腔鏡手術
日本内視鏡外科学会が認定する技術認定医が在籍しており、腹腔鏡手術を希望する患者様にも対応いたします。
3ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
厚生労働省の基準を満たした大腸ESD認定施設である当院は、ESD治療実績1000件以上の内視鏡指導医が在籍しており、食道・胃・大腸のESD治療が必要な患者様に対応致します。
4消化器がんに対する包括的治療
化学療法を受ける患者様専用の化学療法治療室を設置し、あわせて消化器がんに伴う疼痛に対しても対応いたします。
5がんリハビリテーション
患者さんが自分らしく生きるために、作業療法士・理学療法士による術前・術後のリハビリテーションを行っております。

技術認定医による腹腔鏡手術

腹腔鏡は胃カメラや大腸カメラとは違い、皮膚に小さな穴を開けて、そこからお腹の中(腹腔内)を観察する機器です。腹腔鏡手術はその腹腔鏡を用いて腹腔内を観察し、鉗子・電気メスなどを用いてモニターを術者が見ながら手術を施行する手術手技です。一般的な開腹手術と比べ、術野(手術をする部分)を術者皆で共有できることから術中の偶発症を予防でき、さらに、術野を直視するよりも拡大視されるため、その効果により手術の精度が上がると言われております。

腹腔鏡手術と開腹手術の違い

  1. 手術の傷が目立ちません
  2. 術後の痛みが軽減されます
  3. 治りが早いため、入院期間も短くすみ、早期に社会復帰できます
  4. 術後の癒着も少なくなります
  5. 細かい操作が可能なので、出血量も減ります

腹腔鏡手術で治療できる病気

当院では、主に消化器の疾患に腹腔鏡手術を行っております。胃・大腸疾患の他、胆石・鼠径ヘルニア・虫垂炎などの手術に適応しております。 しかし、腹腔鏡手術でやることが一番ではなく、病気を治すことが第一の目標ですから、手術手技には固執せず、患者様の病気を治療することを第一の目標としております。

手術までの流れ

  1. 手術を決める前に、外来で担当医より、ご病気・手術方法・起こりえる合併症など、詳細にご説明します。
  2. 当院で治療を希望される場合には、手術日の予約をお取りします。しかし、当院での治療ではなく、他院での手術を希望される場合、当院は筑波大学附属病院医療機能連携協定病院であり、また他の地域中核病院様へも御紹介致します。その際は気軽にお話しください。
  3. 手術予定日が決まりましたら、それに合わせ手術を安全に施行するために、追加の血液検査、心機能検査、胸腹部レントゲン写真など、術前の検査を適時施行致します。
  4. 手術は通常、全身麻酔で行います。麻酔についても同様に当院担当医よりご説明致します。 手術について分からないこと等ございましたら、ご相談ください。

他院からの転院の受け入れ対応

手術後の日常生活に不安を覚える患者様もたくさんいらっしゃいます。元通りの生活が出来るのか、急に痛くなってこないか、など、人により不安は様々です。当院は60床の入院機能を持ち合わせており、当院周辺にご在宅の患者様、またはそれ以外の患者様でも、他院での手術終了後、療養目的に当院への転院も可能です。長期入院は体力の低下をきたし、逆にその後の日常生活に支障をきたしますので、療養期間は1ヶ月程度を目安にしております。また、胃瘻造設術施行目的の転院の受け入れも行っております。